競艇選手は上のランクに入るための向上心を持ち、努力を怠りません。

競艇選手の知られざる苦労

 

競艇選手は華やかな仕事ですが、開催期間日数が多く、体重管理を行う重要性が高いなど大変なこともたくさんあります。
昨今は客層が変化してきていますが、昔ながらのガラの悪い常連客も残っていて、一部の心無いファンからは過激なヤジや罵声を浴びせられることもあります。

 

競艇選手は養成所でミッチリ鍛えられる

 

競艇では集中力が重要で、メンタルが強くないと生き残れない世界です。
競艇選手は1年間の全寮生活を送る養成所で、ミッチリ鍛えられているので現役で活躍している選手はみんな高い精神力を持っています。

 

養成所で鍛えられた競艇選手の身体

 

ボートレーサー養成所(やまと学校)は地獄の1年と呼ばれていて、多い時で入学した人の約半数しか卒業できません。
進級試験に落ちて強制退学になる人もいますが、地獄のように厳しい環境に耐えられずに自らの意思で辞めてしまう人もいます。

 

ボートレース養成所は、携帯、スマホの持ち込み禁止、男性は坊主、女性はショートカットなど現代とは思えないスパルタ教育をしています。
朝6時に起床すると男性は乾布摩擦、女性はダンベル上げで身体を温めることから始めます。

 

全寮制で基本は外出禁止。ごく稀にある外出許可では帰宅時に体重測定を行い、体重が増えていると厳しく指導されます。
特に入学直後のスパルタ教育に力を入れていて、難関の試験を合格したにも関わらず、すぐに辞めてしまう人が毎年一定数います。

 

休みが少ない

 

ボートレースの1節は3~7日連続で行われて、前検日から開催期間中は専用宿舎で生活します。

 

トップ選手になると月に4~5回は斡旋があるので、休みはほとんどありません。
持ちペラ制の時は休日もペラ作りで時間を取られましたが、持ちペラ制廃止後は開催期間外に多少は自分の時間を取れるようになりました。
それでも、普段からトレーニングを行ったり新人の場合は自主練習をするなど、日常的な努力をしないと結果を残せない世界です。

 

また、厳しい体重制限があるので休日でも食事を制限されることがあり、完全に気持ちをリセットすることができません。
一部のトップ選手は、まとまった休みを取るために、外枠で人気のないレースでわざとフライングをしてペナルティを受けることもあるようです。
ちなみにペナルティを受けると、何もできないので旅行に出かけるなど、割り切って休日を楽しむ傾向があります。

 

全ての競艇選手は少しでも上のランクに入るために向上心を持っていますし、下のランクになると斡旋(出場できるレース)が少なくなるので、ペナルティによる事故率のリスクも高くなります。
最低年収の高い世界ですが、選手は常に危機感を持っていて努力を怠ることが許されません。

 

家族と過ごす時間が少ない

 

開催期間中は専用宿舎に入ることが義務付けられていて、八百長の防止のため、特別な事情がない限り外部との連絡が取れません。
携帯、スマホは宿舎に預けて、ネットを利用することすら許されません。
トップ選手は月の大半を外部と隔離された専用宿舎で過ごすことになり、重賞などで遠征する機会も多くなります。
また、専用宿舎では飲酒も禁止されているので、娯楽はテレビと読書くらいしかありません。
これを現役生活中は永遠と繰り返すことになります。

 

持ちペラ制の廃止後はグループを作って活動するケースが少なくなっていますが、上下関係の強い世界で、開催期間外には先輩から飲み会に誘われることもあります。
プロスポーツ選手の中でも、家族と過ごす時間や遊んだりくつろぐ時間の少ない環境になっています。

 

過激なヤジがある

 

ボートレース場によっては、観客席との距離が近く、ヤジや応援の言葉が耳に入ってくるものです。
一部の心のないファンからは、負けると「死んじまえ!!」などと過激な言葉を浴びせられます。
競艇は危険な競技で、2年に1回ほどのペースで死亡事故が起こっています。

 

実際に死亡するリスクのある危険なレースを日々繰り返していて、面識のある人が事故で怪我したり亡くなった経験がある人も多く、観客は本気で言っていなくても、選手からは冗談に聞こえないことがあります。
競艇選手であれば、過激なヤジにも慣れてきて、いちいち感情を持って反応していたら成り立ちません。
それでも、人として罵声を浴びせられるのはいい気分にはならないものです。